PEOPLE設計本部 設計部門
2020年入社
大川 千尋OOKAWA Chihiro
全体を俯瞰し、最適解を探りながら
発注者のニーズを形に
丁寧なヒアリングで、発注者の意図をくみ取る
前職では、建設コンサルタントで土木構造物のCAD図面の作成を担当していました。主に橋りょうの補修設計図を担当していましたが、「新しい分野に挑戦し、スキルアップを目指したい」という気持ちが高まり、当社への転職を決意しました。現在は、自治体が管理する跨線橋の補修設計に携わっています。一口に「補修」と言っても、工法や材料の選択肢は多岐にわたります。新技術の導入を希望されるケースもあれば、実績を重視されるケースもあるなど、丁寧なヒアリングで発注者の意図をくみ取り、最適な方法を提案することが重要です。設計会社や材料メーカーなどの協力会社とも密に連携しながら、発注者から納得いただける最適な提案を追求します。

苦労が大きいほど、達成感や喜びもひとしお
補修設計では既設の構造を活かすため、損傷状況はもちろん、通行量や鉄道の運行状況など、さまざまな条件を考慮する必要があります。そうした複雑な状況を整理し、発注者に納得いただける設計図が完成しても、着工までに数年のタイムラグが発生することもあります。その間に想定以上に損傷が進んでしまい、施工開始前に再度、計画を練り直さなければならないケースもあります。そうした苦労を乗り越え、無事に竣工を迎えたときには「あんなに傷んでいた橋が見違えるように綺麗になった」と喜びもひとしおです。自身の仕事の成果が目に見える形で実感できることは、この業務ならではの大きな魅力だと感じています。

集中している時こそ、遠くから見る
仕事に取り組む上で私が常に心掛けているのは、「遠くから見ること」です。業務に集中しすぎると、一つの考えに固執して新しい発想ができなくなったり、視野が狭くなって大事なことを見落としてしまう危険があります。そのため、一歩引いて全体を俯瞰し、柔軟な発想で最良の選択肢を探る姿勢を忘れないようにしています。今後もさらに技術と経験を高め、発注者にとって最適な提案ができる設計者を目指します。その一環として、技術士の資格取得を目標のひとつに掲げています。社内には資格取得のための勉強会や模擬試験などの支援制度が整っているため、それらを活用しながら日々成長を重ねていきたいです。







