PROJECT 03
新技術(特殊解析・BIM)
見えないものを、
見る技術。
PROJECT 03 新技術(特殊解析・BIM)
〈 技術で安心を支える 〉
見えないものを、見る技術。
駅をつくるためには、線路や駅舎、周辺の構造物だけではなく、その駅が作られる地中がどのようになっているか、支障物や埋設物の有無等を調査する必要がある。また、構造物をつくるためには、緻密な設計図も必要となる。出来上がった駅をご利用されるお客様の目に触れるものではないが、そんな見えないものを探究する社員が、安全な日常を支えている。

技術本部 特殊解析室
青山 貴洋 AOYAMA Takahiro
調査計画本部 BIM推進室 ※取材当時
長田 葉月 OSADA Hazuki
SCENE 1より深く、高精度に探査する

SCENE 2平面から3Dの「見える化」に挑む
現在BIM推進室で3次元モデル化に取り組む長田は、2016年入社。鋼構造設計部、社会インフラ部、計画部を経て現在の部署へと配属になった。「これまでの業務でも、2次元CADは使ってきましたが、BIM/CIMによる3次元のモデルを作るのは初めてのことだったので、基本的な操作から学ぶ必要がありました。初めは不安もあり、基本操作ができても複雑な図面をモデル化していくと鋼材が歪んだモデルになってしまうこともありました。しかし、周囲の先輩方も丁寧に教えてくれ、自分でも根気よく取り組むうちに、3次元モデルを作成できるようになりました」と長田は言う。BIM/CIMを積極的に導入し「見える化」し、関係者と情報を共有化することは、設計段階での不具合の早期発見につながるため、現場での作業がスムーズとなり、プロジェクト全体での生産性の向上が期待される。

SCENE 3若手もチャレンジしやすい環境

SCENE 4技術力で安全を支える誇り
「鉄道を基盤とした特殊性のある技術を学ぶことができ、新たなチャレンジができる。そして自分の仕事が人々の生活に直結する」ことがJRCでの仕事の魅力だと二人は話す。
「現在BIM/CIMは見えているところを3次元化していますが、将来地中でもその技術を活かすことができたら面白そうですね」と青山。若い技術者の探究心は尽きないようだ。これから作られる線路や駅などの鉄道構造物の目に見えない部分において、より確かな「見える化」を追求する彼らの日々の努力と技術力が活かされていくのだろう。