Maintenance メンテナンス

鉄道の安全輸送を阻害する要因として、地震、線路外からの落石・土砂の流入、河川の増水による橋脚傾斜等があります。JR東日本管内には、そのような要因の発生をいち早く検知するための「災害検知装置」が各所に配備され、その検知・観測状況をもとに列車の運転中止、徐行等、適切な列車運行管理がなされ、鉄道の安全輸送が確保されています。
当社では、JR東日本管内の災害検知装置について、バッテリーチェックや検知情報の伝送動作確認といった点検や、必要により装置の更新作業を実施しており、鉄道の安全輸送に貢献しています。

省電力無線の加速度センサを用いて構造物等の状態をセンサ１個で監視できる自社開発のシステムです。
河川橋りょうの洗掘監視、桁のたわみ、固有振動数測定、地震時の損傷の把握、ほかにも振動性状から様々な対象物の遠隔監視を実用レベルで可能にしたものです。
これまでに培った診断ノウハウを活かし、目的に応じた解析評価アルゴリズムをご提供することができます。

橋脚天端にセンサ１個を設置するだけで、洗掘等による橋脚の状態をモニタリングすることができます。
本システムで得られる結果は、橋脚の安定性を評価できる衝撃振動試験の結果（固有振動数）と同等であり、その経時変化だけでなくスペクトル形状の比較により評価することもできます。
例えば、河川増水により橋脚の周辺護岸が崩壊したケースでは、橋脚の安定性に変化がないことを定量的に確認することができました。

桁にセンサ１個を設置するだけで、劣化等による桁の状態をモニタリングすることができます。
本システムで得られる結果は、たわみ量や固有振動数であり、それらの経時的な変化を把握することができます。
例えば、季節変動だけでなく、長期にわたるたわみ量の増加傾向や固有振動数の低下傾向を確認しました。 また、基準値超過時のアラートメール送信機能もあるので、いち早く状態変化を察知し、対策につなげることができました。