防災 Disaster Prevention 防災計画

01地形災害リスクの抽出・評価と対策の提案

落石、岩盤崩壊、地すべり、土石流等の地形災害リスクの抽出、評価と対策の提案は、下記の流れで実施します。

1.地形図解析による危険箇所の抽出

土砂崩壊や落石等の災害発生が懸念される箇所を、災害履歴等の既存の検査資料に加え、DEM(Degital Elevation Model)による詳細な地形データから地形学的解析を行い、危険箇所を抽出します。

※DEM とは、地表面の標高データを航空レーザー測量により詳細に測定し、その標高データから地形図(数値標高モデル)を作成したもの

航空レーザー測量による DEM の取得

DEM により作成した1m等高線地形図

2.現地調査・測量

DEM 等の分析で抽出した地形災害危険箇所について、線路わきや斜面の中を実際に歩いて現地調査を行います。近づくのが難しい急崖斜面等はドロ ーンを使って写真測量やレーザー測量を行います。

現地調査

DEM ドローン測量

3.モデル解析・危険度評価

測量により得られた測量データを用いて地形の3Dモデルを作成し、シミュレーションにより斜面の危険度の評価を行います。

3Dモデル

斜面断面図

4.対策の提案

DEM による地形解析や詳細な現地調査により、災害危険箇所の評価を行い、対策工の選定や施工計画をつなげます。また、土砂崩壊や落石の地形地質に起因する災害が発生した場合、類似災害危険箇所を抽出し、早期に対策を実施することで類似災害の防止に役立てます。

斜面崩落対策(実施例)

【実績】

  • JR 東日本各支社管内 岩盤斜面調査、落石調査