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01鉄道GISソリューション

鉄道施設の膨大なデータを一元管理し、鉄道情報の視覚的な管理・分析で、さまざまな業務を支援します。

鉄道地図情報サービス

電子線路平面図、空中写真、全方位パノラマ映像等の大量のデータを一元管理する鉄道空間情報管理システムです。
鉄道施設計画や沿線設備等の保守管理、防災計画策定等さまざまな業務を支援します。
地図データベースと図面・パノラマ画像・台帳情報の連携により、視覚的に鉄道情報を管理・分析するとともに、飛躍的な業務の効率化・品質向上・コストダウンを実現します。

02G空間情報ソリューション

3次元データによるさまざまなサービス提供により、人と鉄道空間・都市空間の快適な環境を構築します

3次元都市空間モデル構築

未来へ向け、複雑な進化を遂げる都市空間。それに伴い、拡大し続ける鉄道事業。その対応に向けて、最先端のICTを軸とした3次元モデルの構築により、駅の利便性の向上や駅周辺施設のプランニングへの活用等3次元データによるさまざまなサービス提供を行っています。3次元都市空間モデルで視覚的にわかりやすい高度なサービスを実現し、駅および周辺都市空間の構築を強力にサポートします。

都市空間の3次元モデル

ナビゲーションシステム

屋内(地下街・駅構内)での確実な位置測位を可能にする測位システムと、3次元モデルの構築により、複雑な駅構内を3Dウォークスルーでリアルタイムにナビゲーションするシステム。タブレット端末による駅周辺や観光地等の情報を発信するデジタルコンテンツサービスも展開しています。

床発電システム

床発電システムは、歩行者が床に与えるエネルギーを電力に変換するシステムです。床に圧電素子を敷き詰めた発電ユニットを設置し、そこから電力を取り出します。

※この技術は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEXD)、JR東日本フロンティアサービス研究所と共同で開発しました。

03BIMソリューション

鉄道空間情報を活用したさまざまなサービスにより、JRE-BIMの推進をサポートします

「JRE-BIM」は、JR東日本の土木・建築を含めたBIM・CIMの取り組みの総称です。
共通プラットフォーム「BIMクラウド」は、調査・計画・測量、設計、施工段階から維持管理までの全プロセスに関わるデータを一元管理します。
これにより、さまざまなプロジェクトに関わるすべてのプレーヤーと情報を共有することが可能となり、建設生産システムの生産性向上と鉄道施設全般のライフサイクルコストの削減に貢献します。

調査・計画

既存の鉄道線形計算システム「APS-Railway」に、3次元地形モデルをベースとした土工計算や高架橋、橋梁、トンネルの構造形式の自動配置、3次元構造モデルの自動生成、概算工事費算出用の数量計算を追加した鉄道BIM計画システム「APS-RailBIM」を提供します。これにより、調査・計画段階で3次元モデルによる詳細なシミュレーションが可能になり、意思決定のスピードアップに貢献します。

測量・設計・施工計画

3次元レーザ測量により、営業線内や線路近接部における夜間の作業日数を大幅に削減するだけでなく、鉄道線路空間全体の詳細な3次元点群データを得ることができます。この点群データや3次元設計モデルを用いたフロントローディングを実施することで、設計品質の向上と施工計画の最適化が実現します。

施工管理・保安打合せ

BIMクラウドでは、発注者だけでなく受注者を含むすべての関係者が、業務情報を共有することができます。また、TV会議やVR・ARツールを併用することで、遠隔地の現場に出向くことなくタブレットでの立会い、打ち合せが可能となり、施工検討や保安打ち合せ等の連絡指示や、作業変更の申請と承認も迅速に行うことができ、生産性の向上に寄与します。

維持管理

これまでの鉄道空間情報に3次元点群データや3次元モデルを組み合わせることで、詳細な3次元鉄道空間モデルが構築されます。ここに、メンテナンスで必要となるさまざまな情報(点検・検査情報、運行管理情報等)をリンクさせることで、組織横断的な情報の共有と活用が可能となり、建設工事情報がシームレスに維持管理プロセスへ引き継がれます。

04クラウドレールソリューション

鉄道情報のクラウド化とタブレット等の活用により、高度な運行管理と顧客サービス向上を実現します

鉄道に関するさまざまな情報を集約・整理・最適化した、鉄道情報利用プラットフォーム、それが「クラウドレール」です。利用者はクラウドレールから目的ごとに横断的な情報を入手でき、情報の効果的な利活用が可能となります。

トレインロケーション(BRTロケーション)

列車搭載GPS等で車両位置を測位し、その位置情報とキロ程・列車番号等とを結び付け、現在位置の把握や運行情報の提供を行うシステム。管理・指令用画面や駅案内モニタ等への表示により、高度な運行管理と顧客サービス向上を実現します。

運転中列車状況管理画面

運転中列車状況管理画面

列車位置表示システム

列車位置表示システム

乗務員タブレット

乗務員が携帯するタブレット端末上で、マニュアルや状況に応じた情報を入手できるシステム。輸送障害時には、運行情報等を迅速に共有することが可能で、適切な顧客案内と輸送品質の向上をサポートします。

GPS列車接近警報装置

現場作業者が持つスマートフォンのGPS機能と鉄道車両に搭載したGPS車載装置から、それぞれの位置を測位し、作業者に対して列車が接近していることを知らせる装置です。
列車が所定の距離まで近づくと作業者のスマートフォンに、画面表示と音声で警報が発信されます。GPSにより測位した列車の位置情報と運行管理装置の列車情報を専用サーバで照合しているため、高い信頼性を実現しています。

車両モニタリングシステムサーバの構築・運用

 E235系(山手線、横須賀・総武快速線)車両に搭載されている列車情報管理装置(INTEROS)から送信される車両機器の情報(モニタリングデータ)の受信・蓄積・変換などを行うシステムを構築しJR東日本様に提供しています。また、このシステムは、従来手動で行っていた各機器のシステム更新を車両にリモート送信する機能にも対応しています。
 このシステムの構築、安定した運用を行うことで、さらなる車両品質の向上と効率的なメンテナンスの実現に寄与しています。
E261系(サフィール踊り子号)、E131系車両にも一部機能の展開が可能です。

IoTを活用した「JR貨物手ブレーキ検知システム」の開発

貨物列車の安全性向上を目的に、これまで列車の出発前に担当社員が目視で実施していたコンテナ車の手ブレーキ状態の確認作業を遠隔からも検知・確認できるシステムです。
 同システムは、手ブレーキがかかったまま列車が出発しようとすると、IoT端末から取得する手ブレーキ情報をもとに、運転士と担当社員にアラームを通知することで、事象の発生の未然防止につながります。

05モバイルソリューション

JR東日本の全駅の利用したい駅・列車に関する情報をリアルタイムでお客さまのスマートフォンに提供します

JR東日本アプリ

JR東日本の全駅約1,700駅の構内図・駅設備情報・時刻表を網羅。スマートフォンから、お客さまの現在位置やよく利用する駅等に応じて、首都圏の在来線や新幹線を中心に、必要としている列車の遅れ情報等の運行情報をリアルタイムで配信します。山手線はリアルタイムで列車位置情報、車両別の車内温度と混雑度のチェックが可能です。さらに、エキナカ・マチナカ情報等の鉄道利用時に有益な付帯情報も提供しています。

列車運行情報

●運行情報一覧
 

●在線位置表示画面
 

●山手線トレインネット
 列車位置情報

●山手線トレインネット
 車内状況

●新幹線位置表示画面
 

●新幹線列車情報
 

駅の情報

●駅構内図・コンコース

●ホーム・出口案内

●時刻表

エンタメ・おトク情報

●トレすご

●今月のおススメ

どこトレ

パソコン・スマートフォン等から列車走行位置や遅延等の運行情報をリアルタイムに取得できるサービス。併せて、行き先や編成両数、列車種別を次列車案内に表示するとともに、現在運行している列車ごとの停車駅情報、到着見込み時刻、各駅の時刻表情報等の列車詳細情報も確認が可能です。スマートフォン上で、どこトレからJR東日本アプリへ直接リンクしており、JR東日本全エリアの運行情報をシームレスに閲覧することができます。

お客さま向け駅情報アプリ「東京ステーションナビの開発・運用

迷いやすく混雑しやすい東京駅を快適に変えるサポート機能をワンストップで提供するスマートフォンアプリを開発しました。東京駅構内の店舗や駅施設の情報と目的地までのルート案内をはじめ、車いすやベビーカーでのご移動に便利な、段差解消ルートを提供するナビゲーション機能に加え、店舗やロッカー・トイレなど混雑・空き状況の可視化やネット注文した商品を待たずに受け取れるサービスなど東京駅で過ごす時間を、より一層快適にサポートする機能をたくさん搭載しています。

出典:JR東日本HP 2020年7月30日プレス資料((株)鉄道会館・JR東日本)より抜粋