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01鉄道構造物の調査・診断

鉄道構造物は、一度建設すると、簡単に取り替えることはできません。そのため、100年を超えるものでも、不断の検査・診断やそれに基づく補修等により、末永く丁寧に活用していく必要があります。
当社では、トンネルや橋りょうといった鉄道構造物の調査・診断業務をJR東日本より受注し、実施しています。
トンネルでは専用車両を用い、覆工表面のひび割れ状態の自動抽出・記録作業や、覆工内部の空洞の有無等の診断業務を行っています。
橋りょうでは、橋桁を支える橋脚等の下部工の状態把握・診断を行っています。例えば、降雨による河川増水により、橋脚基礎部の河床が流される洗堀現象が発生することがありますが、洗掘は流水面の下で進行するため、目視調査等での発見が困難です。洗掘進行の把握には橋脚の固有振動数の変化を追うことが効果的で、重錘衝撃により橋脚を自由振動させ、固有振動数を計測・解析し健全性診断を行う業務を実施しています。
また、ドローンを活用し、3次元データを作成する業務など、新技術を活用した業務も積極的に展開しています。

●橋りょう(下部工)の調査・診断業務●

●トンネルの調査・診断業務●

●ドローンを活用した調査●

【業務成果の例】
ドローンで撮影した画像を 3 次元に張り合わせ、橋りょうを立体化
⇒橋りょうの状態把握に活用

【実績】

  • JR東日本各支社管内 橋りょう・トンネル等各種土木構造物調査・診断
  • JR東日本各支社管内 2019年台風19号対応他

02こ線橋点検・調査

道路構造物は、笹子トンネル事故を契機に 2014年7月1日以降、5年に1回、近接目視点検(法定)を行うこととなっています。
お客さまに安心して利用していただくため、鉄道橋りょうの検査で蓄積されたノウハウを活かし、最新の技術も用いながら、線路上空に架かるJR東日本管内にある約2,600箇所のこ線橋等の点検を行い、構造物・設備の適切な維持管理業務の支援、鉄道の安全・安定輸送に貢献しています。

【実績】

  • JR東日本各支社管内 部外こ線橋定期点検 2014年度から約2,600橋の点検を実施

03災害検知装置の維持管理

鉄道の安全輸送を阻害する要因として、地震、線路外からの落石・土砂の流入、河川の増水による橋脚傾斜等があります。JR東日本管内には、そのような要因の発生をいち早く検知するための「災害検知装置」が各所に配備され、その検知・観測状況をもとに列車の運転中止、徐行等、適切な列車運行管理がなされ、鉄道の安全輸送が確保されています。
当社では、JR東日本管内の災害検知装置について、バッテリーチェックや検知情報の伝送動作確認といった点検や、必要により装置の更新作業を実施しており、鉄道の安全輸送に貢献しています。

【実績】

  • JR東日本各支社管内 毎年実施