PROJECT 02
橋りょう(設計・メンテナンス)
「予測できない」から
鉄道を守る。
PROJECT 02 橋りょう(設計・メンテナンス)
〈 災害からインフラを守る 〉
「予測できない」から鉄道を守る。
JRC技術本部には、大きく分けて設計を担当する部署と防災・メンテナンスを担当する部署がある。設計部門のうち鋼構造設計部では鋼構造に関わる橋りょうや人工地盤、駅改良の設計を担い、メンテナンスでは橋りょうやトンネルなどの鉄道土木構造物の調査・診断、斜面防災などを行っている。どちらのミッションも鉄道というインフラの安全を守ることだ。今回は近年頻発する自然災害からの鉄道復旧や対策をテーマに、最前線で奮闘する二人の社員に迫る。
技術本部 鋼構造設計部
山岸 靖典 YAMAGISHI Yasunori
技術本部 メンテナンス事業部
三上 淳 MIKAMI Jun
SCENE 1多種多様な設計を知り技術を磨く
SCENE 2通常時の状態を把握し非常時に備える
同じ技術部でありながら、入社以来一貫して維持管理に関わる業務を行う三上は「もともと維持管理に関する仕事に興味があり、自分が身近に利用する鉄道という分野の構造物維持管理に携わりたかった」と言う。そんな彼が現在担当するのは、河川橋りょうの健全度の調査、コンクリート構造物の調査・診断、地震時や豪雨災害時の調査・復旧方法の検討、列車通過時に大きな揺れの生じる構造物のモニタリングなどと幅広い。「発注者のニーズに応えることはもちろん、加えて一つでも付加価値を提案することを常に目指しています。そのために学ぶ姿勢を大切に、最新技術や土木業界の動向を把握するため、社内の勉強会や社外セミナー、展示会などにも積極的に参加しています」(三上)
SCENE 3災害時にいかに迅速に復旧するか
SCENE 4社会インフラを支える誇り
災害の発生とその影響は予測しづらくなり、過去のデータからだけでは見いだせない解決策が必要な現場も多いという。だからこそ、日々知識を更新していくこと、現場での経験を糧にしていくことが欠かせない。そんな仕事について「迅速に調査、データ分析を行い、橋脚の健全性を把握することで、列車を早く通すことができる。調査に携わった現場に列車が通ると、やりがいを感じます」(三上)。「鉄道は誰もが利用するインフラの一つなので、自分が携わった仕事が直接役に立ち、それを利用しているお客様や鉄道関係者の姿を見ることができるのは喜びです」(山岸)とやりがいを語ってくれた。鉄道という社会インフラを支える誇りを胸に、二人はさらに経験を積み、その技術力を磨いていくに違いない。